境内で木やりが披露された太子講

 【鹿沼】とび職や大工ら建築関係者が1年間の無事故を祈願する「太子講」が1月28日、石橋町の薬王寺で開かれた。

 太子講は、法隆寺をはじめとした寺院建立などに尽力した聖徳太子を祭る職業講。鹿沼労働基準監督署管内の職人らで組織する瓦業組合災害防止協議会が主催し、福田義一(ふくだよしかず)副市長や鹿沼商工会議所の片柳伸一(かたやなぎしんいち)会頭ら来賓を含む約50人が出席した。

 本堂で倉松俊弘(くらまつしゅんこう)住職による護摩祈祷が行われた後、境内では鹿沼鳶(とび)工業組合の組合員がまといを振りながら、木やりを奉納した。

 同協議会の神長幸司(かみながこうじ)会長は正月の能登半島地震などを念頭に「天災は避けられないが人災は十分避けられる。改めて気を引き締めて仕事に臨みたい」と話した。