清原地区市民センター前TC付近で出発を待つ路線バス。LRTから乗り継ぐ人はわずかだ

 今月21日朝、宇都宮市の清原地区市民センター前トランジットセンター(TC)。85台分の駐車場は7割が埋まっていた。市中心部方面への通勤者ら、次世代型路面電車(LRT)を利用する人の車だ。

 隣接するロータリーからは乗客がいないまま、清原工業団地内の循環バスが出発した。TCでLRTを降りた人々は、徒歩で近くの勤め先に向かっていく。

 市は車だけに頼らず、公共交通を使い誰もが快適に移動できるまちを目指している。基軸はLRT。沿線の先に広がる地域との接続は、路線バスをはじめとする2次交通が担う。

 LRT開業を機に、市はJR宇都宮駅東側のバス路線を再編。循環バスを含め、LRTとの乗り継ぎ拠点であるTCと沿線地域を結ぶ路線を設けた。だが、LRTと車の組み合わせ利用が好調な半面、バスとの乗り継ぎは低調だ。