職業体験は将来について考えるきっかけになりますよね。しかしここ数年、コロナ禍により中止を余儀なくされるケースが相次ぎました。宇都宮中央高の生徒たちは社会と関わる機会が欲しいと考え、自ら実行委員会を立ち上げて職業体験イベントを開催しました。まちなか支局にも2人が記者体験に訪れました。
オリオンスクエアと周辺事業所で2、3の両日、職業体験イベント「未来を育むスマイルワークプロジェクト」(同実行委主催)が初めて開かれた。
■ ■
生徒たちは2年生を中心に、13人で実行委を組織した。昨年11月から商店街や企業へ協力依頼を行うなどの準備を進めてきた。同校の生徒や子どもたちが職業体験する機会を創出することに加え、日中の人通りが少ないオリオン通りの活性化も狙ったという。
メイン会場のオリオンスクエアでは初日のみイベントが実施され、印刷業やコミュニティーラジオ局など10事業所がブースを出した。農業関係の建設業「吉田農材」のブースでは、農業用ビニールハウスのシート貼りや、機械を使ったくぎ打ち体験を実施。来場者は社員の指導を受けながら、慣れない手つきで作業を実践していた。
実行委員長の2年後藤空翔(ごとうくうと)さん(17)は「実現できてほっとしている。断られることも多かったので、直前になって協力していただいた企業には感謝しかない」と話した。
残り:約 589文字/全文:1191文字
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
登録済みの方はこちら
愛読者(併読)・フル(単独)プラン・スタンダードプランの方
ログインする