すぐに戻ってこられるだろう。そう思い福島県浪江町の自宅を離れた避難は、人生を大きく変えた。東日本大震災から11日で13年。日光市木和田島、田村(たむら)とし子(こ)さん(73)は同じ年月、避難先の同市内で暮らしてきた。浪江町に帰りたくて仕方がなかった気持ちは、時間の流れとともにしぼんだ。日光で人との縁に恵まれ、充実した日々を送る。「ここで人生を終えてもいい」と思えるようになった。一方、古里への愛情は変わらない。「帰らないと決めても、自分は浪江町の住民」との思いも口にした。
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