【鹿沼】市は本年度から、小中学校の夏休みを一律で42日間とし、これまでより5日増やす。昨年夏、全国の小中学校で熱中症による死亡事故が相次いだことを踏まえた対応。
昨年度まで7月21日から8月26日までとしていた夏休みを同31日までに延長する。山形県で昨年7月に下校中の中学生、北海道で同8月に体育の授業後の小学生が、それぞれ熱中症で死亡した。
市内34校全てで延長後も国の定める年間の授業時間は確保できるといい、市教委学校教育課は「学習面に支障は無い」と説明。授業時間は国規定の基準を満たすよう各学校が設定するが、学級閉鎖などに備え余分に授業時間を設けることが多い。その時間を減らして休みをつくる。小山市や真岡市などと並び県内公立小中学校の夏休み期間としては最長になる。
共働きの保護者らの子育てへの負担を緩和するため、市内31カ所ある放課後児童クラブの一日保育の期間も8月31日まで延長する。