2023年の日光国立公園の訪日外国人利用者は33万4千人に上り、記録が残る15年以降最多となったことが4日までに、環境省の推計(速報)で分かった。新型コロナウイルス禍前の19年より約2割増えた。利用者の満足度やリピーター率が高く、案内標識の多言語化など受け入れ態勢の整備が奏功したほか、高級ホテルの開業も利用者増につながったとみられる。一方、飲食代などの平均支出額は伸び悩んでおり、滞在時間の延長や消費額の拡大が課題となっている。
同省によると、国立公園は全国計34カ所。23年の訪日外国人利用者は計約661万人だった。
日光は15年19万人、16年24万1千人、17年27万1千人と増加。18年には30万人を超えた。コロナ禍前の19年は27万6千人だった。入国制限があった20~22年の年間推計は算出していない。
23年に国立公園を利用した訪日外国人(計500人)に行ったアンケートで、日光に関して「大変満足・満足」と答えた割合は86・7%に上り、調査の対象となった13公園の中で最も高かった。日光で満足度が高かったのは「自然風景」。2回以上利用したことがあると回答したリピーター率は30・4%で13公園の平均(26・9%)を上回った。
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