小学生だった谷津監督が相田みつをに指導を受けた書道。みつをの「きれいな線だなあ」「合格」との添削が残る

小学生の谷津監督が相田みつをに指導を受けた書道。みつをが書いた赤丸と「合格」の文字が残る

相田みつを

相田みつをとの思い出などを振り返る谷津監督

小学生だった谷津監督が相田みつをに指導を受けた書道。みつをの「きれいな線だなあ」「合格」との添削が残る 小学生の谷津監督が相田みつをに指導を受けた書道。みつをが書いた赤丸と「合格」の文字が残る 相田みつを 相田みつをとの思い出などを振り返る谷津監督

 「にんげんだもの」などの作品で知られる足利市出身の書家・詩人相田(あいだ)みつを(1924~91年)は20日、生誕100年を迎えた。亡くなってから30年以上が経過したものの、生前のみつをを知る人は今も多い。同市出身の映画監督谷津賢二(やつけんじ)さん(62)=東京都多摩市=もその一人。半世紀前、まだ無名だったみつをから書を教えてもらったという。「下手な字を書いても、先生は『いい字を書くなあ』と褒めてくれた」。みつをとの心温まる交流の記憶は、谷津さんの中に「宝物」として生き続けている。

 谷津さんの実家はみつをの自宅の近くにあり、祖父とみつをは友人だった。1967年ごろ、祖父は40代のみつをに孫への指導を依頼。小学1年の谷津さんとその兄、兄の同級生の3人が、みつをの自宅敷地内にあったアトリエで週1回、手ほどきを受けた。