鬼怒川で見つかったヨウスコウカワイルカの化石(右)。左は群馬の化石の複製=24日午後、宇都宮市睦町

 宇都宮市岡本地区の鬼怒川と群馬県安中市の碓氷川で発見されたイルカの頭部の化石は、アジア初となる新属新種の原始的なヨウスコウカワイルカ科だったことが24日までに群馬県立自然史博物館の研究で分かった。鬼怒川の化石は約1千万年前のものとされ、頭の大部分が残っていたことから、新属新種発見の決め手となった。県内で新種のイルカの化石が見つかるのは初めてで、進化や分布を研究する上で重要な資料として注目されている。県立博物館は11月4日まで、特設コーナーで化石を展示している。