北関東自動車道の真岡インターチェンジから車で約20分。真岡市から益子町へと県道257号線を東に進むと、左手に「道の駅ましこ」が見えてくる。
2016年10月15日に開業した。23年度の年間利用者は約78万5千人で、県内だけでなく隣県の茨城県や関東一円から幅広い世代が訪れる。新鮮な町内の農産物や地元の加工品、工芸品などの売り場「ましこのマルシェ」では、著名パティシエ鎧塚俊彦(よろいづかとしひこ)さんも使用する「薄羽養鶏場のたまご」が一番の売れ筋だ。同道の駅を代表する商品の一つ「とろたまプリン」にも使われている。フェンネルやカーボロネロ、コールラビといった普段見かけない町内産の西洋野菜を豊富に取りそろえているのも特徴だ。総菜は併設するレストランの店内で仕込んでおり、地元野菜を使用した「ベジサンド」や益子のローカルグルメ「ビルマ汁」が人気を呼んでいる。
地元の農家、飲食店が作るレトルトカレーやジャムなど加工品も充実している。同道の駅が持つ農産加工施設で町民が手軽に加工品を作れるサポート体制を整えているため、豊富なラインアップにつながる。高橋裕也(たかはしゆうや)支配人(44)は「町に人を呼び込むためにも、地場の商品を充実させることが欠かせない」と話す。
レストラン「ましこのごはん」は、新鮮な地元野菜や果物をふんだんに使用したこだわりの食事を益子焼の器で提供している。席からは里山のほのぼのとした風景を楽しめ、ゆったりとした時間が流れる。
総合インフォメーションの「ましこのコンシェルジュ」は観光案内のほか、移住定住の相談、空き家情報の掲載なども行っており、益子の玄関口としての役割も果たしている。
高橋支配人は「益子の世界観を感じて、町の観光も楽しんでほしい」と呼びかけている。
【メモ】益子町長堤2271。午前9時~午後6時。毎月第2火曜定休。(問)0285・72・5530。