次世代型路面電車(LRT)が世界各国から注目を集めている。開業以降、39カ国の行政、経済、報道関係者ら計約100人が視察に訪れており、6日はモロッコ、ザンビア、セネガルの駐日大使ら関係者8人が列車に乗るなどして最新の交通システムを体験した。
一行は、LRTの概要説明を受けた後、宇都宮駅東口停留場から清原地区市民センター前停留場まで約30分間乗車。交通系ICカードを使って乗り降りしたり、車内で運転士の訓練状況や橋の建設費などを質問したりしていた。
ザンビアのトバイアス・ムリンビカ大使は「列車は揺れが少なかった。わが国でも宇都宮市のような方法で、LRTを中心とした都市開発をしてみたい」と感想を語った。
宇都宮市LRT整備課協働広報室の安保雅仁(あんぼまさひと)室長(52)は「75年ぶりの全線新設開業や列車のバリアフリーが注目を集めているのでは」と、相次ぐ視察を歓迎していた。