11月27日の任期満了に伴う宇都宮市長選で、新人の市出身、元茨城県つくば市副市長の毛塚幹人(けづかみきと)氏(33)=宇都宮市三番町=が11日、県庁で記者会見し、立候補を正式表明した。下野新聞SOONでは、会見内容の要約を伝える。

会見場に入り笑顔を見せる毛塚幹人氏=11日午後、県庁記者クラブ
会見場に入り笑顔を見せる毛塚幹人氏=11日午後、県庁記者クラブ

 午後2時、記者会見が始まる。会見場のバックパネルは緑地で「一緒に作ろう 新しい宇都宮」のキャッチコピー。毛塚氏は、イメージカラーの緑色のネクタイを着けて、これまでの経歴と現在の活動について説明した上で、出馬への思いを語った。

新しいリーダーを

 まだ宇都宮には知られていない魅力がある。実力はさらに引き出せる。その魅力を若者、移住者、観光客が知れば、ますます宇都宮を愛してもらえる。一方で、かけがえのない魅力は薄れつつある。課題に向き合い、宇都宮の実力をさらに引き出したい。

 市役所には届かない市民の想いがあり、たくさんの想いが諦められている。今の宇都宮は市民の声に寄り添えているだろうか。待っている市役所ではなく、進んで想いを伺いに行き、対話する市役所になる必要がある。市民の想いを共に叶えたい。このような気付きは外の目線を持って、帰ってきたからこそ。行政と民間を経験し、地域密着でまちづくりを経験したからこそ。

出馬会見で決意を述べる毛塚幹人氏=11日午後、県庁記者クラブ
出馬会見で決意を述べる毛塚幹人氏=11日午後、県庁記者クラブ

 宇都宮を次のステージに進めるには新たな発想による都市経営と、想いを共に叶える宇都宮を実現できるリーダーが必要。リーダー次第で市は変わる。市役所と市民の関係が変わる。激動の時代。横並びや前例踏襲では通用しない。

 一つの地域の挑戦は全国に波及し、国すら動かす力を持っている。宇都宮は北関東最大の都市、全国有数の都市。全国から憧れられる実力を持っている。

 現市長はたくさんの功績を残した。現市政の良い面を引き継ぎ、さらに発展させたい。LRT(次世代型路面電車)が開業した今こそ、新しいリーダーが必要。新人として新たな発想で、一緒に新しい宇都宮をつくっていきたい。

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