-このタイミングで表明した理由。
「新人なので時間が一定期間ないと戦えない。本当は現職表明の後が望ましいが、その前に表明した」
-政党との関係は。
「これまで特定の政党とは接触していない。政党推薦を受けるかは今後の状況次第」
-政治家は市議などがあるが、なぜ市長選なのか。
「市を本質的に変えるには市長がベストと考えた」
-現職の評価は。
「LRT開業は大きな功績で、それ以外の分野でもさまざまな政策を展開している。課題は地域との距離感が生まれていること。現職もタウンミーティングを開催しているが、形式的になったりしている。市役所の動き方にもお決まりのパターンが出ている。宇都宮市に変化をもたらすためには新たな発想が必要だ」
-「文化と知の拠点」の移転場所は。連携をとる県庁のリーダーとしてふさわしいのは。
「LRTをJR宇都宮駅西側に延伸した場合、文化と知の拠点は沿線、周辺エリアが望ましい。県知事選はまだ表明した人がおらず、別の選挙なので言及は差し控える。市と対話しながら政策を作ってくれる人が望ましい」

-LRT事業に対する考えは。
「免許返納や環境問題など、LRTはさまざまな問題を解決している。西側延伸は賛成。ただ周辺施設の在り方で成功が変わる」
-現職の政策面の課題は。
「市長と知事は非常に親しい関係だが、しがらみの中で県に言うべきことを言えないのではないか。東京事務所や起業家支援など各政策ももっと踏み込むことができる」
-選挙運動はどう進めるか。
「これからの半年間で、『あなたの想いをともに叶えるプロジェクト』を始めたい。対話を通じ、皆さんの考えを反映させて正式な公約集をつくる。宇都宮に戻ってから3年間、まちづくりに取り組んできた人が応援してくれている。これからも仲間たちと連携したい」
-21年に戻った際に出馬を考えたか。
「そういうわけではない。ずっと地元に貢献したいと高校生の時から思っていて、選択を重ねながら修業してきた。宇都宮に戻り、できることから民間の立場でまちづくりをやってきた。いろんな仲間と出会い、『リーダーになって』とさまざまな人から言ってもらい、少しずつ意識をし始め、選挙のある年ということで思いが固まった」
-若さへの期待もあれば不安もある。若さをどう出して選挙戦を戦うか。
「財務省での行政経験、つくば市副市長の4年間、県内自治体のアドバイザーなど実績で信頼してもらう。ただ若輩なので経験は足りない。自分が完璧であるという姿勢では臨まない。さまざまな人と連携しながら、この半年間でリーダーの在り方を見せていく、直接対話で伝わることがあると思う」
-現職との対立軸を具体的に。
「一番はしがらみの有無。完全な新人だからこそ、できることがある。政策判断であり、新たな発想だ。文化と知の拠点は、市民を思うなら県に対し、LRT沿線に整備すべきだと主張する。そういったことができていない状況がもったいない」