【足利】協和中の2年生3人と坂西中の2年生3人が14日、市議会で職場体験を行い、「中学生議員」を務めた。中学生に市議の仕事について知ってもらい、政治への関心を高めてもらうことを目的に、昨年度から実施している。
指導役の市議が市議会の働きや一般質問について解説。その後6人は、前日の13日に実施した通学路の現地調査で発見した危険箇所や、普段の学校生活の中で感じている不便な点などを踏まえ、一般質問を作成した。
最後は実際に議場で一般質問に挑戦した。それぞれ氏名標が設置された議員席に緊張した面持ちで着席。須田瑞穂(すだみずほ)副議長に名前を呼ばれると、質問者席に移動し、「福居駅付近の通学路の白線が薄くなっている」「黒板を電子黒板にすることでチョークなどの購入が必要なくなる」などと提案した。執行部役を務めた市議たちは「教育環境の充実は大切。最大限対応したい」などと答弁した。
坂西中2年大川涼(おおかわりょう)さん(13)は「政治を学びたくて参加した。一般質問では自分の言いたいことが言えた」と笑顔。協和中2年山本椛乃(やまもとかの)さん(13)は「学校で生徒会に入っているので、この経験を今後の会議などに生かしたい」と話していた。