英語で書かれたチラシを手にする安在代表

 【那須塩原】市内を拠点に自然体験イベントなどを企画する団体「shiobara viva(塩原ビバ)」は28、29の両日、塩原地区でインバウンド(訪日客)向けの観光ツアーを初めて行う。28日開催の「塩原温泉川崎大師厄除不動尊年祭」の見学をメインに、地元グルメや渓谷散策など地域の魅力を満喫できるプランを組んでいる。

 市出身で塩原ビバ代表の安在(あんざい)ますみさん(61)=南町=は映像制作会社の元ディレクターで、30カ国以上を訪れた経験を持つ。11年前に帰郷し、約5年前から塩原地区を中心にウオーキングツアーなどを行っている。

 今回、「塩原の魅力や日本の文化などを世界の人にも伝えたい」とインバウンドツアーを企画。「聖なる式典と大自然をめぐる心の旅」と題し、1泊2日と日帰りの2コースを設けた。

 塩原温泉川崎大師厄除不動尊年祭は、塩原の富士山(通称・須巻富士)で行われる無病息災などを祈る法要。ツアーでは川崎市の川崎大師の僧侶らと共に塩原温泉街を練り歩き、山中で護摩供などの厳かな儀式を見る。1泊2日の場合、回顧の滝や古刹(こさつ)・妙雲寺の見学、温泉旅館宿泊、書道体験なども予定している。

 定員15人で日本人も参加可。料金などの詳細は塩原ビバのホームページに掲載している。安在代表は「インバウンドツアーを通じて地域全体の活性化などにつなげたい」と話している。

 (問)安在さん080・3487・1015。