【足利】新1万円札の顔となった実業家の渋沢栄一(しぶさわえいいち)ら、明治・大正時代に足利学校を訪れた著名人を紹介する企画展「足利学校を訪れた人々-渋沢栄一を中心に-」が、史跡足利学校敷地内の遺蹟(いせき)図書館で開かれている。11日まで。
新紙幣の発行に合わせ、「渋沢栄一と足利学校の関係を知ってもらいたい」と同学校学芸員の大澤伸啓(おおさわのぶひろ)さん(64)が企画。渋沢や大隈重信(おおくましげのぶ)ら明治後期から大正初期に同学校を訪れた4人に関する資料13点を展示している。中でも注目は、渋沢が同学校に寄贈した直筆書「温良恭謙譲(おんりょうきょうけんじょう)」だ。
大澤さんは「論語を愛していた渋沢の人となりが分かるので、ぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかけている。
午前9時~午後5時(受け付けは閉館30分前まで)。参観料は一般480円、高校生240円、小中学生120円。7日は午前11時から、大澤さんが資料について解説するギャラリートークが行われる。事前の予約不要。(問)同学校事務所0284・41・2661。