【下野】石橋小の3年生58人が11日、昔ながらの手カンナを使ったかんぴょうむき体験を行った。
総合的な学習の時間「下野市を紹介しよう」の授業の一環で、児童たちは市特産のかんぴょうについて調べている。体験を通してより深く学ぼうと、市文化財課の木村友則(きむらとものり)課長補佐(51)ら市職員を講師に招いた。
講師たちはかんぴょうの歴史や道具の変遷を紹介。「かんぴょうとなるユウガオの原産地はアフリカやアジアの熱帯地方。1712年に鳥居忠英(とりいただてる)が滋賀県から種を取り寄せ、壬生の領内で試作したことが本県のかんぴょう生産の始まり」などと説明した。
児童たちは手カンナを使い、輪切りにしたユウガオの実を内側から薄くむいた。塚田美冬(つかだみふゆ)さん(8)は「慣れると意外と簡単で楽しかった。自分の身長くらいの長さまでむけた」と喜んでいた。