【益子】地元有志でつくる「下野手筒会」は20日夜、益子の益子焼窯元共販センター南駐車場で、空に火柱を噴き上げる手筒花火を披露する。これまでは益子祇園祭の初日に行ってきたが、今年からは「祇園祭の直前の土曜」に日程を固定し実施していく。
手筒花火は愛知県豊橋市が発祥といわれている。直径20センチ、長さ80センチの筒に火薬を詰めて、そこから吹き上げる花火を観客に楽しんでもらう。人が抱えた筒から火柱が8メートルほど上がる光景は迫力満点だ。
今年も20~50代の会員25人ほどが今月1日に集まり筒の作成に着手。10日には小雨が降る中、現地で会員らが当日の動きをかけ声を上げながらチェックした。
20日は午後7時から和太鼓のステージなどで始まり、午後8時から手筒花火22本と「羊羹(ようかん)」と呼ばれる短い手筒花火16本を打ち上げる。小滝浩一(こたきこういち)会長(54)は「2005年の第1回から今回で20年目。節目の年の花火を、なんとしても成功させたい」と話している。