チラシを手に来場を呼びかける増山支部長

 【宇都宮】8月6日の広島原爆の日に合わせ、新日本婦人の会宇都宮支部は同月9、10の両日、県総合文化センターで企画展「高校生が描いたヒロシマ 原爆の絵展」を開催する。広島市の高校生が被爆者の証言を基に描いた原爆の絵を展示し、平和を訴える。

 今年で6回目。原爆の絵は、広島市基町高の生徒と被爆者が共同制作しており、広島平和記念資料館に申請するとデータを借りることができる。同支部は毎年カンパを募り、展示用の複製パネルを少しずつ作っている。

 今年は昨年より10点多い30点を展示する。校庭に散らばる遺骨を拾う生徒、全身をやけどして背中に刺さったガラス片を抜いてほしいと頼む父など、被爆者の体験談を高校生が絵にした作品が並ぶ。第五福竜丸が被ばくしたビキニ環礁での米国の水爆実験から今年で70年を迎えたため、関連の展示もある。

 増山民江(ましやまたみえ)支部長(75)は「平和の大切さを自分たちの心に刻んでいかないと崩れてしまう。平和があっての生活だということを高校生の絵から感じ取ってほしい」と呼びかける。

 9日は午前11時~午後5時、10日は午前10時~午後5時。入場無料。