「日光世界遺産へのゲートタウン」。日光、日光例幣使、会津西の3街道が交わる交通の要衝・今市地区中心部にあり、キャッチコピー通りの機能を果たしている。全国から訪れる年間約75万人に地域の魅力を発信。最寄り駅からも徒歩約5分と、車を利用せずとも足を運べる点も特徴だ。
日光市が集客拠点として整備した「日光街道ニコニコ本陣」が、中心市街地に立地する県内初の道の駅として、2015年に登録。市観光協会も敷地内にあり情報も手に入れやすい。
駐車スペースは普通車71台とやや少なめ。周辺に5カ所の駐車場があるので、訪れる前にチェックしておきたい。
メインの商業施設は「ニコニコマルシェ」。地元の新鮮野菜や全国の果物をはじめ、漬物や日本酒、ラスクやおかきなど目移りしてしまう。市の豊かな食文化が垣間見える品ぞろえだ。日光産コシヒカリ「しゃりまんてん」も手に入る。
特徴の一つが、日光老舗名店会の商品を紹介するコーナー。湯波やようかん、まんじゅうなどを集めた。地酒コーナーの充実ぶりもポイントだ。施設長の神戸進(かんべすすむ)さん(55)は「ラインアップに自信があります」。今市地域の二つの酒蔵をはじめ、県内の銘酒を比べて選べる。この季節ならではの冷酒生酒コーナーも人が絶えない。地元クラフトビールも年間2万本を売り上げる人気商品という。
「船村徹(ふなむらとおる)記念館」も見逃せない目玉施設。市ゆかりの作曲家、故船村徹さんの足跡をたどることができ、古里や楽曲などに対する熱い思いが伝わってくる。代表曲約500曲のレコードジャケットが壁一面を飾るコーナーは圧巻だ。
神戸さんは「この施設がマグネットとなって、地域全体の活性化に貢献できれば」と話す。
【メモ】日光市今市733の1。商業施設午前9時~午後6時。レストラン・そば処午前11時~午後7時。毎月第3火曜休業。(問)0288・25・5557。