オープニングの女性たちが踊るシーン(NHK提供)

制作の思いを話すシシさん=益子町

オープニングの女性たちが踊るシーン(NHK提供) 制作の思いを話すシシさん=益子町

 NHK連続テレビ小説「虎に翼」でオープニング主題歌のイラストアニメーションは、益子町在住のアーティスト、シシヤマザキさんが手がけた。歌手米津玄師(よねづけんし)さん作詞、作曲の「さよーならまたいつか!」に合わせ、独特なタッチで表現した主人公寅子(ともこ)らが踊る映像は、視聴者の反響を呼んでいる。

 虎に翼は日本初の女性弁護士の一人、三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルにしたオリジナルのストーリー。伊藤沙莉(いとうさいり)さんが演じる寅子が困難な時代に立ち向かい、道を切り開く姿が描かれている。

 シシさんは東京芸術大在学中、映像をなぞり描きしてアニメ化する「ロトスコープ」の技法を取り入れた作品を手がけるようになった。以降、ファッションブランドのプロモーションイメージや、歌手のミュージックビデオを制作するなど国内外で活躍している。

 作陶を始め、薪窯(まきがま)をたきに何度か同町を訪れたのがきっかけで、2020年、拠点を移した。22年には作品が同町のふるさと納税返礼品に選ばれた。