日本の名湯を紹介する企画展示

 【足利】古書や絵巻で日本の名湯の歴史を紹介する企画展「足利学校で諸国漫遊Ⅲ・温泉めぐり」が、史跡足利学校敷地内の遺蹟(いせき)図書館で開かれている。11月4日まで。

 同学校は国書(日本の古典)を約9千点所蔵する。その中の紀行文や日記から、日本全国の名所の歴史を紹介する「諸国漫遊」展を2022年から開催している。3回目となる今回は日本の歴史ある名湯をテーマに、関連資料13点を展示している。

 中でも注目は、旧足利藩士の南画家田崎草雲(たざきそううん)の「四万温泉絵巻」。草雲が弟子らと群馬県の四万温泉を訪れた際の様子が描かれている。箱根の名湯を紹介する「箱根七湯栞(しちとうのしおり)」なども展示されている。同学校事務所の斎藤和行(さいとうかずゆき)事務所長は「足利学校で温泉巡りを体験してほしい」と来場を呼びかけている。

 午前9時~午後5時(10月1日以降は午後4時半。最終受け付けは閉館30分前)。参観料は一般480円、高校生240円、小中学生120円。9月7、28日、10月6、20の両日は午後2時からギャラリートークを予定している。(問)同学校事務所0284・41・2661。