自民党総裁選告示前日の11日、立候補を表明している茂木敏充(もてぎとしみつ)幹事長は、母校の足利市北郷小月谷分校跡を訪れた。「政治の原点」と語る地で旧友と交流し、総裁選への決意を新たにした。
茂木氏は小学4年まで同分校に通った。人口減少の影響で1996年に閉校し、茂木氏が総裁選公約に「地方の活力アップ」を掲げる背景の一つとなったという。
校門だった場所で同級生ら6人に出迎えられた茂木氏は、当時の給食や遊びなど思い出話に花を咲かせながら、終始和やかな雰囲気で校舎や校庭の跡を見て回った。報道陣の取材には「本当に懐かしい。雇用を創出し、若い人材が流出しない地方をつくっていく。(総裁選に)全力で臨みたい」と強調した。
茂木氏と共に分校に通った同市月谷町、会社経営板橋道夫(いたばしみちお)さん(69)は「ナンバーワンになることを期待している」と話した。