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雨上がりの陽光に鮮やかさを増すワタラセツリフネソウ=19日午前10時40分、野木町野木

 渡良瀬遊水地の東端に位置する栃木県野木町野木の湿地帯「のぎ水辺の楽校」でワタラセツリフネソウが見頃を迎え、赤紫の花が緑豊かな湿地に彩りを添えている。

 2005年に新種として発表された日本固有種で、舟をつり下げたような花が特徴。整備作業などを行っている「のぎ水辺の楽校応援倶楽部(くらぶ)」によると、今月上旬から咲き始め、10月上旬まで楽しめるという。

 時折晴れ間がのぞいた19日は、木道脇などに咲く2センチほどの小さな花がしっとりとした雰囲気を醸し出していた。同倶楽部の松平親夫(まつだいらちかお)会長(74)は「今年はイノシシによって踏み荒らされて例年より花が少ないが、豊かな自然の中に咲くかれんな花を見に来てもらいたい」と話した。