埼玉県在住で日光市育ちの小説家大門櫻子(だいもんさくらこ)さん(30)のデビュー作となる児童書「ドラゴンドリル・ストーリー 火山の竜王」が、Gakkenから刊行された。人気の小学生向けドリルシリーズから生まれた冒険ファンタジー。文章を担当した大門さんは「初めての一人読みのほか、ドラゴンドリルを知らない人たちも楽しめる内容になっている」とアピールする。
大門さんはドイツ生まれ。同市内の幼稚園から、小中高は作新学院で学んだ。早稲田大大学院教育学研究科を修了後、学校教育に関する書籍への寄稿などを手掛ける中で、ファンタジー作品の執筆者を募るGakkenの公募に応募。見事選ばれ、夢だった小説家として一歩踏み出した。
応募時のストーリーの要素を生かし、今作では、主人公と相棒のドラゴンが旅する中で出会う子どもたちが、悩みながらも自分なりの答えを出し成長していく姿を描いた。「たくさんの少年少女、そしてかつて少年少女だった皆さんにもぜひ読んでほしい」と話している。
A5判、104ページ。1430円。