災害用の段ボールベッドを組み立てる子どもたち

 下野市の祇園小PTAと保護者有志の団体「かんぴ団」はこのほど、同校で防災宿泊体験を行った。

 6年生の思い出づくりとともに防災への意識を高めてもらおうと企画し、親子らを中心に25人が参加した。

 参加者は実際の避難所と同じように受け付けを済ませ、市安全安心課の職員から市内で発生した災害の事例について説明を受けた。その後、子どもたちは段ボールベットやテントを組み立て、非常食を試食し、体育館で一夜を過ごした。

 児童たちは消火器の使用や煙道体験にも挑戦した。6年巷野迪路(こうのみる)さんは「友達と協力しながらテントの組み立てなどができて楽しかった。もし避難することがあっても、さまざまな物がそろっていると知って安心した」と話していた。