日光二荒山神社(日光市山内)の例祭「弥生祭」の付祭(つけまつり)が17日、同神社を中心に開かれた。東西11町の花家体(やたい)が境内に入る「繰り込み」が威勢よく行われ、13日に始まった祭りはクライマックスを迎えた。

花家体が集まった境内で各町の代表同士が古式ゆかしくあいさつを交わす「名刺交換」=17日午後0時40分、日光市山内
早朝から各町を練り歩いた花家体は午前10時ごろに神社鳥居前に集結。おはやしが響く中、今年の先番(はなばん)当番町を務める西町の安川町を先頭に、拍子木の合図で坂を上って繰り込んだ。
全町がそろった境内では古くからの習わし「名刺交換」が行われ、おはやしを奉納。同神社など3社のみこし渡御(とぎょ)も挙行され、昨年に続き中麿輝美(なかまろてるみ)宮司ら総勢約200人が列をなして神橋を渡った。
安川町で筆頭頭役(とうやく)を務めた自営業吉原広之(よしはらひろゆき)さん(51)は「各町の協力のおかげで滞りなく進められた。無事日光ににぎやかな春を迎えられました」と安堵(あんど)の表情を見せた。

神橋を渡った神輿=17日午後1時5分、日光市山内