拝殿の屋根に並ぶ社紋。左端だけがなぜか「右三つ巴」になっている

 「日光三社」の一つに数えられる日光二荒山神社別宮の本宮(ほんぐう)神社。その拝殿の屋根にある社紋は、どういう訳か一つだけ文様が逆向きになっているという。昨年、世界遺産登録25周年を迎えた「日光の社寺」エリアで浮上した新たな謎。その真相を追った。

 社紋はいずれも三つの巴(ともえ)が左側を向く「左三つ巴」。拝殿の屋根には四方に計12の社紋があるが、裏手に並ぶ五つのうち左端の一つだけが「右三つ巴」だ。その理由は神社も不明という。

 建築時のミスか、はたまた意図したものなのか-。