【日光】福祉や介護用品を紹介する展示会が21日、今市の道の駅日光イベントホールで開かれ、今市高福祉部の12人が運営に参加した。来場者受け付けやブース出展での活動報告、福祉用具の装着体験などを通じ、介護の世界に触れた。
展示会は、福祉用具などを扱うひまわり館日光営業所(並木町)との共催。若い力と福祉の現場をつなごうと、初めて企画された。同営業所長の柴田明良(しばたあきよし)さん(47)は同校OB。5年前に県内勤務となり「高齢者も多い日光で、リアルな体験をしてほしい」という思いの実現へ、同校に声をかけたという。
会場には36社が出展し、多くの施設関係者らが足を運んだ。福祉部ブースでは、生徒が手話を学んでいることや今市特別支援学校との交流などの活動を紹介。瀬高哲雄(せたかてつお)市長も会場を訪れ、説明に耳を傾けていた。
生徒はモデル役として車いすとベッドを移動する際に用いるリフト移乗や、介護用のアシストスーツの装着も体験。リフトで移乗した我妻由麻(わがつまゆま)さん(17)は「持ち上げられる時も安定していて、安心して乗れました」と納得顔だった。
渡辺美衣(わたなべみい)部長(17)は「介護する側の大変さも感じました」と実感を込めて振り返り、柴田所長は「こうした機会に大人と接することは、社会に出てから役立つのでは。介護にも関心を持ってもらえればいいですね」と期待していた。