宇都宮大雑草管理教育研究センターは2026年2月、雑草管理の技術や最新知識を学べる社会人向けの「雑草管理技術講座」を無料開講する。1月26日まで参加者を募集している。
担い手不足を背景にした雑草の管理不足は鳥獣害などの深刻な問題を引き起こすとして、同センターは23年から毎年、公開講座を開催している。
人気を受け、26年は講座のこま数を拡大。2月3、5、12、19日の4日間、1日5こまのコースを四つ設定した。
「雑草生物学の基礎コース」は管理の基盤となる雑草の生態を学ぶ。「雑草管理の実際(除草剤・水稲)コース」と「雑草管理の実際(畑作・緑地)コース」は、除草剤の基礎から最新のロボット除草まで雑草管理の現在地をテーマとする。「雑草管理の新たな課題コース」は、防疫や農薬に関わる法改正や除草剤の最新研究を紹介する。講師は同センターの研究者や全国の専門家が務める。
受講対象は新たに雑草管理の技術開発や実務に携わることになった社会人。公園やゴルフ場の緑化、環境整備の部署に配属された人、雑草防除に困る新規就農者らを想定している。
宇都宮大峰キャンパスの同センターでの対面とオンラインのハイブリッド形式で行う。各日の定員は対面20人、オンライン聴講30人となるが、定員超過のため19日時点では対面を中心に参加を受け付けている。同センターホームページの特設フォームから申し込む。
小林浩幸(こばやしひろゆき)センター長によると、知識のないまま行う除草はかえって雑草を増やしたり、除草剤が効かない雑草を生んだりするリスクがある。「基本を知ってこそ、効果的で効率的な除草が可能になる。多くの人の受講をお待ちしています」と呼びかけている。
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