【那須塩原】市は10日、井口の幼保連携型認定こども園「国際医療福祉大 西那須野キッズハウス」で市の姉妹都市であるオーストリア・リンツ市のクロイッシュヴェステルン実習幼稚園とオンラインでつないだ交流会を開き、双方の園児が歌や「母の日」のプレゼントを披露し合った。
オンラインを使った同国の五輪・パラリンピック選手やリンツ市の学生との交流事業は50回以上行われてきたが、幼稚園レベルでは初めて。5月にちなみ、西那須野キッズハウス年中組の園児25人は童謡「こいのぼり」を歌い、一人一人が母の日に合わせて描いた絵を披露。リンツ市の園児から「母の日にはプレゼントだけでなく、朝ご飯を作るお手伝いをすることもある」との説明を聞くと、「すごい」などと声を上げた。
印南桃笑(いんなみももえ)ちゃん(4)は「外国の子と話したり遊んだりしたのは初めて」、荒井寧々(あらいねね)ちゃん(4)は「一緒に踊って楽しかった」、大島彪珀(おおしまひょうが)ちゃん(4)は「テレビ(画面)で顔が見られてうれしかった」と喜んだ。丑越薫(うしこしかおる)園長(62)は「この年代から世界の子と友だちになれたら戦争はなくなるはず」と継続的な交流に期待を寄せた。