投資家と投資先企業の関係といま注目の新NISAについて聞きました。

 

 

 

政府は「資産運用立国」を唱え、今年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしました。

 

藤野 英人(以下、藤野):新NISAは、これまでの制度と比べて、年間投資枠が大幅に拡大し、非課税保有期間が無期限化するなど、格段に使いやすくなりました。資産運用の大きな武器です。でも、使い方を教えないでよく切れる刃物を渡された、という感じもします。
「新NISAってどうやって使うの?」「すごい物らしいけれど、使い方が分からない」という方が多いです。

 

マニーが投資家と接する際に大切にしていることは何ですか。

 

齊藤 雅彦(以下、齊藤):私たちがどのような製品を作って、それがどのように使われているのかを実際に見ていただくことが一番だと思っています。「自分もマニーの製品で治療を受けたかもしれない」と言ってくださり、製品がぐっと身近になるようです。

 

 
 

藤野:若い人たちの間で“推し”という文化があります。株式投資こそ“推し活”です。企業の価値・商品が好き、というのは実は本来の投資のあり方なんですね。だから推し活的に企業を選ぶのは、本来の投資の姿だと思います。実際に企業側も推し活的な投資を求めています。「この企業が好き、商品が好き」「あの企業の考え方に共感する」という投資家が増えると、企業と投資家の関係が良くなります。 「ひふみ」を通じて“推し活”をして、企業活動とそこに関わる人々を応援していただくと同時に、経済全体の貢献につながるという投資の意味を伝えたいですね。

 

 
 

新NISAの活用を

 

齊藤:投資家による企業見学会「ひふみの社会科見学」が19年、当社で行われました。その際に、当時の経営者自ら製品や企業理念、事業計画を説明し投資家に企業価値を理解していただきました。投資家と直接会う機会を設ける投信会社は少なく、この見学会は貴重な機会でした。コロナ禍が落ち着いたことで一昨年から再び、投資家向け情報提供(IR)活動に力を入れています。投資家が集まるところに積極的に出て行き、マニーを知っていただきたいと思います。

藤野:私たちの投資の考え方を伝えることで、日本に根付いていない投資文化を広げていきたいという思いがあります。「ひふみ」という金融商品はこの思いからスタートしました。これから投資を始める人にお勧めしたいのは、積み立てと分散投資です。長期・積み立て・分散投資というのは金融庁も推奨しているので、ぜひ多くの方に新NISAを活用して資産形成に取り組んでいただきたいです。

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