栃木県の奥日光・中禅寺湖の西岸にある千手ケ浜で23日、この時季だけ対岸の華厳渓谷から昇る朝日が湖面に「光の道」を作り出す神秘的な光景が見られた。
千手ケ浜では秋分の日前後から約2週間、華厳渓谷からの日の出が見られ湖面が光り輝く。これを見てもらおうと日光自然博物館は10月6日までの週末、低公害バスを早朝運行している。
この日はバスに乗って約30人が集まった。華厳渓谷上空に雲がかかったが、午前5時40分から約2分間、雲間から朝日が顔をのぞかせた。湖面にオレンジ色の光の道ができ、訪れた人は盛んにシャッターを切った。
足利市福富町、小学校教諭出島利夫(でじまとしお)さん(61)は「神々しい風景を初めて見て感動した」と声を弾ませた。