下野新聞は栃木県の地元紙として、宇都宮美術館の開館前から、同館の作品収集などの開館準備の様子を広く紹介してきました。また、1997年の開館以降も、その展覧会情報をいち早く紙面で取り上げ続けています。

 今回、同館で開催されている、開館25周年記念 全館コレクション展「これらの時間についての夢」展は、「時間」をテーマとしています。そこで、12月1日から15日まで、毎日1回ずつ、このページ内で、本紙の宇都宮美術館の記事を再度掲載し、同館の歩みを振り返ります。

 

これ夢展 担当学芸員の一言

開館日の広告を再掲載します。この記事にピンときたら、ぜひ、現在開催中の展覧会「これらの時間についての夢」展にお越しください。25年前の1997年第1回コレクション展の再現展示を行っています。

下記は1997年3月23日に掲載された広告です。

今日オープン うつのみや文化の森

宇都宮美術館

緑の中の美術館 

芸術文化の拠点

自然環境との調和

 

開館記念展

20世紀美術の冒険―セザンヌ、ファン・ゴッホから現在まで―

アムステルダム市立美術館コレクション展

【開催期間】平成9年3月23日(日)~5月18日(日)

「20世紀美術の冒険」と題し、セザンヌ、ゴッホから現在まで、20世紀美術の流れをご紹介します。宇都宮美術館のスタートを飾る展覧会として、世界の名品に出会えるまたとないチャンスです。ぜひご覧ください。

多くの皆さんが待ち望んでいた「宇都宮美術館」とその周辺の公園施設「うつのみや文化の森」が、オープンの運びとなりました。

 この施設は、市制100周年記念事業のひとつとして、都市近郊にある丘陵地の自然環境の保全と活用を図りながら、市民の憩いの場、芸術文化を愛する市民の皆様の声を背景に、専門家をはじめ、多くの方々から幅広いご意見・ご提言をいただきながら、事業が推進されました。また、建設用地の確保や設計施工、美術作品の収集などにおきましても、多くの関係者の皆さまのご協力を賜りながら、今、ここに、市民の誇りとなる文化施設が完成いたしました。

 ここでは、四季折々に移り変わる豊かな自然環境にふれながら、優れた芸術作品を味わうことができます。多くの皆さまにご協力いただき、来る21世紀に向けて、さらに宇都宮市が活気にあふれ、文化の薫る美しいまちとなることを祈念いたします。

 

■施設利用のご案内
〈宇都宮美術館〉
●開館時間/午前9時30分~午後5時00分
*展示室への最終入場は、4時30分までです。
●休館日/月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館) 祝日の翌日(土・日曜日、祝日の場合は開館)
年末年始
*このほか、展示替えなどで臨時に休館することがあります。
*開館記念展開催中の休館日は、4月7・14・21日、5月6・12日です。
 
●開館記念展観覧料/一般…1,200円(960円)
高校生・大学生…800円(640円)
小学生・中学生…400円(320円)
*かっこ内は、団体(20人以上)の金額です。
*就学前のお子さんは無料です。
*企画観覧料で、常設展も閲覧できます。
*開館記念展開催中は、宇都宮市民の皆さんは無料で観覧できます。
*展覧会の内容によって観覧料は異なりますので、開館記念展以後の観覧料については、その都度、展覧会案内をご覧ください。
 
〈うつのみや文化の森〉
●駐車場利用時間/午前8時00分~午後10時00分
*公園施設は、年間を通して、無料でご利用いただけます。
*身障者駐車場は美術館近くにあります。
 
■施設概要
〈宇都宮美術館〉
●構造…鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階地上2階
●延床面積…9,388㎡
●整備施設…1階:展示室(3室)、講義室、情報スペース、中央ホール、ミュージアムショップ、レストランなど
2階:事務室、学芸員室、会議室など
地下:作品搬入口、収蔵庫、倉庫など
 
〈うつのみや文化の森〉
●面積…約26ha
●整備施設…休憩施設、草の広場、森の池、散策路、駐車場(一般車約200台、大型バス10台駐車可能)など