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 栃木県立壬生高校美術部の黒板アートの動画作品「200枚の季節」が、2020年度「地域発デジタルコンテンツ」の総務大臣奨励賞を受賞しました。1コマ1コマを黒板に絵を描いては撮影したものをつなげて仕上げた力作です。部員たちは「大変だったけど大きな自信になった」と笑顔を見せます。

(企画・制作 下野新聞社営業局)

後列左より福田 凜(ふくだ りん・3年)さん、大栗 芽(おおぐり めい・2年)さん、松澤 栞(まつざわ しおり・2年)さん、 小森 夏菜(こもり かな・2年)さん 前列左より三嶋 節子(みしま せつこ・3年)さん、成澤 紅愛(なりさわ くれあ・3月卒業)さん、早乙女 未玲(そうとめ みれい・3年)さん
 

3カ月間かかった わずか30秒の作品

 「200枚の季節」は、2019度「栃木県メディア芸術コンテスト」で優秀賞を獲得した動画作品です。テーマは「わたしの好きなとちぎ」でした。この受賞を受けて総務省総合通信局が、20年度の「地域発デジタルコンテンツ」として奨励賞を贈ったものです。作品は女子高生が「ユーモレスク」の曲を口ずさみながら、教室の窓の外に流れる四季の景色を通り抜け、最後には日光の陽明門に至る様子を描いています。現在、ユーチューブで公開されています。
 今年卒業し、制作当時は3年生で美術部の部長だった成澤 紅亜(くれあ)さん(18)は、「わずか30秒の動画ですが、1枚描いては写真撮影し、そして消してまた描き写真撮影、という作業を繰り返し、みんなで力を合わせても3カ月くらいかかりました」とその苦労を語ります。最終段階で新型コロナウイルス感染症の流行で休校となり、編集作業は先生に手伝ってもらわざるえなかったといいます。「完成して動いている作品を見た時は、達成感でいっぱいになりました。途中で投げ出さずやり遂げることができて、大きな経験になりました」と振り返ります。

卒業生の藤本 夢(のぞみ)さん(写真中央左)や先輩たちに見守られながら、黒板アートの練習をする生徒たち

自信につながった やり切ったとの思い

 現部長の福田 凜(りん)さん(17)=3年生=は「色に限界があるチョークで陽明門をどう描くかが一番苦心しました。描いている時は、動画がどんな仕上がりになるのか分からず不安がありましたが、完成したら動きも滑らかで、自分たちもやればできると大きな自信になりました。賞を取れて本当によかった」と話します。黒板アートを壬生高校美術部の伝統にしていきたいと言います。
 早乙女 未玲(みれい)さん(17)=3年生=は、栃木県高校美術展絵画部門で優秀賞を受賞した実力の持ち主です。作品のタイトルは「達磨(だるま)」。前年の黒板アート甲子園への出品作品で「こけし」を描いたことが大きなヒントになったそうです。今回の動画については「よくやり切ったという達成感でいっぱいでした。音も入った動画を見た時は本当に感動しました」と話します

チームを組んで 創作する面白さ

 壬生高校美術部が黒板アート作品に取り組み始めたのは2018年からです。同年度の「栃木県メディア芸術コンテスト」に出品した作品は最優秀賞を獲得しています。翌年には黒板アート甲子園(静止画)で関東ブロックエリア賞を受賞しました。
 20年に卒業し、現在は宇都宮大学教育学部で学ぶ藤本 夢(のぞみ)さん(19)は、こうした活動の基礎を築いた一人です。今は授業が終わってから学校に駆け付け、後輩たちの指導にあたっています。「絵を描くのは基本的には一人の作業ですが、黒板アートはチームで取り組むところが面白いですね」と魅力を語ります。将来は美術の先生を目指しています。
 美術部の顧問を務める内藤 恭子教諭は「私は技術的なことはアドバイスできないので、その点は藤本さんや美術の先生の力を借りています。部にはみずみずしい感性を持った生徒たちが集まっているので、自由に若々しく描ける環境を大切にしていきたい」と温かく見守っています。

 

Profile 

栃木県立壬生高校美術部(壬生町)

受賞作の制作に携わった部員は5人。全員絵が大好きで入部してきた生徒たちです。まだ取り組み始めて日が浅い黒板アートですが、美術部の伝統として後輩たちにも引き継がれていきそうです。

※新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。(写真撮影の時のみマスクを外してもらいました)

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