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宇都宮市を拠点に活動する水泳飛び込みチーム「NSP宇都宮」の女子小学生2人が、昨年の全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳大会の飛び込み競技で初優勝を飾りました。お互いに励まし合いながら勝ち取った栄冠に、「とてもうれしい」と、笑顔が弾けます。

(企画・制作 下野新聞社ビジネス局)
飛び込み競技は「かっこいいな」
「NSP宇都宮」は、県総合運動公園内にある日環アリーナ栃木屋内水泳場で、週に6日間、練習を行っています。ある日の夕刻に訪ねると、子どもたちは、プールに隣接した屋内練習場で、飛び込みをイメージした地上でのトレーニングに繰り返し取り組んでいました。
「女子高飛び込み12、13歳」で優勝に輝いた岩崎 莉子(いわさき・りこ)さん(12)=宇都宮市立新田小学校6年生=は、優勝した瞬間、「自分が本当に取れたのかな」と戸惑いもあったそうです。実感がわくにつれて、「うれしくて涙が出ました」と、逆転でつかんだ勝利を振り返ります。
もともとは水泳競技をやっていたそうですが、4年生の時、飛び込みの練習を見る機会があり、「かっこいいな」と思って始めたそうです。中学校に進んでからも競技を続けるつもりとのことで、「将来的にも飛び込みで活躍できる選手になりたい」と話します。目標については「オリンピックは夢のまた夢ですが、少しでも近づけるよう頑張ります」と決意を語りました。

基礎をしっかりと身につける指導
「女子1メートル飛び板飛び込み9~11歳」で優勝した尾畑 結心(おばた・ゆいな)さん(11)=宇都宮市立瑞穂台小学校5年生=は、優勝について「途中で抜かされそうになったけど、そこを耐えることができました」と喜びを語ります。
もとはやはり水泳競技をやっていたそうですが、「3年生の時に東京オリンピックを見ていて、面白そうだなと思いました」と飛び込みを始めたきっかけを話します。練習ではコーチに言われた不十分なところを直して、きちんとやれるように心がけているとのことです。今後もしっかりと競技に取り組み、将来は「日本代表になってオリンピックに出場したい」と夢を描きます。
指導にあたっているコーチの辰巳 楓佳(たつみ・ふうか)さん(32)は関西出身で、自身も小学2年生から大学4年生まで飛び込み競技の選手生活を送りました。2人の優勝については「地元で育った選手たちが全国で活躍したことで、明るいニュースが提供できたと思います」と笑顔を見せます。
飛び込みは場合によっては危険も伴う競技です。それだけに指導に際しては「基礎をしっかり固めるよう努めています」と話します。また、「入水の時の美しさや迫力が飛び込み競技の魅力だと思いますが、そのためにも小さい頃からの基礎づくりが重要になります」と指摘します。

世界的な選手を地元から育てたい
県内で飛び込み教室をやっている施設は、この日環アリーナ栃木屋内水泳場だけで、ナショナルトレーニングセンター強化拠点施設にもなっています。地元出身のオリンピック選手の榎本遥香選手はじめ、日本代表の選手なども一緒に練習しており、子どもたちへのアドバイスもしてくれます。
こうした優れた環境も子どもたちにとって大きな刺激となっているようです。「お手本になる選手が身近にいるので、しっかりと育成して、地元から世界で活躍するスターになるような選手を送り出していきたいと思います」辰巳さんは話します。

Profile
NSP宇都宮(宇都宮市)
2023年に創設。年長組から小学6年生まで、選手・育成・教室の各クラスに分かれ、約50人が週に6日間、練習に励んでいます。初心者から選手クラスまでが共に学ぶクラブは珍しいとのこと。見学会も開催しており、入会を歓迎しています。
栃木県民共済は県民読者の皆さまをこれからもサポートして参ります。