[PR]栃木県民共済
細いベルトの上でダイナミックな跳躍や回転、ひねりなどの技を競い合うスラックライン。本県出身の選手たちが世界大会で大活躍しています。学業と両立させながらの世界大会出場は大変な苦労の連続ですが、若い選手たちは、さらに高度な技を求めて練習に力が入る毎日です。

(企画・制作 下野新聞社営業局)
見ている人を楽しませたい
岡澤 恋(おかざわ・こい)さん(14)=宇都宮市在住=は、現在中学3年生です。昨年6月、ドイツで開かれた「トリックライン ワールドカップinシュツットガルト」で優勝を果たしました。また、今年6月、宇都宮市で開かれた「GIBBON CUP 2023 UTSUNOMIYA」ではオープン女子で準優勝に輝きました。
岡澤さんがスラックラインに出合ったのは、小学校2年生の夏休み。「バレエを習っていて、体幹を鍛えるために始めました」。岡澤さんの演技には、バレエの要素がたくさん盛り込まれています。「自分が楽しいのもありますが、見ている人たちが喜んでくれるのがうれしい」と魅力を語ります。
家の近くにある練習場の機器類はお父さんの手作り。海外遠征にも両親が付き添ってくれます。「家族には感謝です。受験勉強との両立は大変ですが、高校に進んでからもスラックラインを続け、競技とともに、子どもたちに楽しさを伝える活動をしたいと思います」と夢を膨らませています。

兄弟がライバル国際大会で競い合う
中村 陸人(なかむら・りくと)さん(15)=宇都宮市在住=は、今年6月開催の「トリックライン ワールドカップinシュツットガルト」で2連覇に輝くなど、多く大会で活躍する中学3年生です。「演技そのものも楽しいのですが、大技が決まり、見ているみんなが喜んでくれると達成感がありますね」と話します。弟の拓志(たくし)さん(12)も国際大会で競い合うライバルです。現在は中学1年生。今年のシュツットガルトの大会では16強に入り、陸人さんの背中を追いかけます。拓志さんも「自分の技を見てお客さんが盛り上がってくれるとうれしい」と笑顔を見せます。

二人がスラックラインを始めたのはお父さんの影響とのこと。そばで見ているうちにいつの頃からか自分たちもやるようになったそうです。さくら市にある練習場は、お母さんの実家。海外遠征など大変ですが「家族の支えにはとても感謝しています」と二人は口をそろえます。
「GIBBON CUP 2023 UTSUNOMIYA」では陸人さんがオープン男子優勝、拓志さんが4位に入りました。「友人や先生が来てくれて、とても励みになりました」。兄弟はさらにスラックラインが広がることを期待しています。

自分の活躍で競技普及に期待
竹部 茉桜(たけべ・まお)さん(18)=日光市在住=は、今年の「トリックライン ワールドカップinシュツットガルト」に続き、7月の「トリックライン ワールドカップinミュンヘン」で優勝を果たしました。中村兄弟の練習場で一緒に研さんを積む仲間です。
小学4年生の頃、知人が公園でやっているのを見て始めたとのこと。最初はうまくできませんでしたが、負けず嫌いの精神を発揮し技術を向上させてきました。「男子のような高いライディングが好きです。世界大会では大技が成功すると、観客がとても盛り上がってくれるのでうれしい」と語ります。宇都宮での大会では友人たちも見に来てくれて心強かったそうです。
現在、高校3年生。専門学校へ進学を希望していますが、競技は続けていくつもりです。「今後も世界大会での優勝を目指して頑張ります。自分が活躍する姿を見てもらって、スラックラインをやる人が増えてほしい」と競技の普及にも思いを寄せます。

栃木県民共済は県民読者の皆さまをこれからもサポートして参ります。