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 野木町立野木中学校男子ソフトテニス部の2人の選手は、昨年のソフトテニス「JOCジュニアオリンピックカップ第31回全日本ジュニア選手権」の男子U-14(14歳以下)ダブルスで、見事に優勝に輝きました。呼吸を合わせてつかみ取った勝利に喜びの笑顔が弾けます。

昨年のソフトテニス全日本ジュニア選手権の男子14歳以下で優勝した、鈴木 佐禄さん (14)、別符 湊都さん (14)
昨年のソフトテニス全日本ジュニア選手権の男子14歳以下で優勝した、鈴木 佐禄さん (14)、別符 湊都さん (14)

(企画・制作 下野新聞社ビジネス局)

2人の活躍が部全体を底上げ

 ある練習日、野木中学校のテニスコートには、男子ソフトテニス部の部員たちの元気な声が響きます。試合形式の練習で、ボールを弾く軽快な音とともに、ラリーが行き交っています。時折、顧問の渡部 智裕(わたべ・ともひろ)教諭(43)のアドバイスが行われ、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
 今回の大会で優勝したのは、別符 湊都(べっぷ・みなと)さん(14)3年生=と、鈴木 佐禄(すずき・さろく)さん(14)=3年生=のダブルスのチームです。別符選手が前衛を、鈴木選手が後衛を務めています。同大会には11組が出場し、初戦の2回戦から3試合を勝ち抜き、優勝の栄冠を勝ち取りました。
 大会は昨年10月、2年生の時でしたが、2人は1年生の時からペアを組んできた仲で、息もぴったりです。文字通り、力を合わせて勝ち取った勝利だけに喜びもひとしおの表情です。鈴木選手はシングルスでも3位に入りました。実力のある2人の活躍は、同部全体にいい刺激をもたらし、全体の力の底上げにつながっていると、渡部教諭は高く評価しています。

生徒たちからの信頼厚い、渡部 智裕(わたべ・ともひろ)教諭(43)(右)
生徒たちからの信頼厚い、渡部 智裕(わたべ・ともひろ)教諭(43)(右)

自分たちのテニス心がけて勝ち抜く

 別符選手は優勝について「一番厳しいと思っていた相手が逆山にいくなど、トーナメント的に優勝が狙えそうな位置にありました。決勝は予想と違う相手でしたが、しっかり対応でき、結果を残せてうれしい」と喜びを語ります。最初の苦しいゲームに勝ってから波に乗れたとも振り返ります。決勝では「しっかり自分たちのテニスをしよう」と鈴木選手と話し合って臨んだとのことです。
 別符選手がソフトテニスを始めたのは、小学2年生から3年生に上がる時だったそうです。祖父と父がソフトテニスの選手で、その影響を受けたといいます。民間のクラブチームに入り、ジュニアの選手として練習を積んできました。
 ソフトテニスの魅力は「点が決まった時にみんなで盛り上がれるところ」とチームワークを一番に掲げます。ダブルスについては、前衛、後衛ともに違った面白さがあると言います。「自分は前衛ですが、スマッシュなど自分で決めることができるポイントがあるのでそこが楽しい」とのことです。将来は「実業団でプレーしたい」と夢を描いています。

兄弟も競技するソフトテニス一家

 また、鈴木選手は「2人で協力して、ポイントがしっかり取れてよかったです」と優勝を振り返ります。自分の調子があまりよくなかったとも語り、そこをカバーできるようよく話し合って臨んだ、とチームワークの勝利だったことも明かします。別符選手については「攻撃的なプレーヤーで、重要なところではしっかりと点を取ってくれるので安心できます」と信頼を寄せます。
 鈴木選手は小学1年生の時にソフトテニスを始めました。6学年上の兄がやっているのを見て憧れたとのこと。今年、新1年生として同部に入部した弟も含め、兄弟3人が活躍するソフトテニス一家です。努力して結果を出せた時に充実感があると話し、「ボールを打った時の感触が楽しい」と笑顔を見せます。ゲームではいろいろな駆け引きがあるところも面白いと魅力を話します。
 当面は「夏の中学総体で全国優勝すること」に狙いを定めます。競技はずっと続けていきたいとし、将来的には「日本代表選手になって外国の選手と戦ってみたい」と目標を掲げます。

戦績のある選手たちを筆頭に、一球一球無駄にしない意識の高い部活動に
戦績のある選手たちを筆頭に、一球一球無駄にしない意識の高い部活動に

指導の信念は「良き生徒であれ」

 渡部教諭は「2人とも入学当初から高い目標を持って練習や試合に取り組んできました。それが結果となって表れたと思っています」と優勝をたたえます。
 別符選手は、パワーがあって、確実にポイントを獲得できるという安心感があるといいます。また、鈴木選手は、粘り強く、厳しいボールが来ても態勢を立て直してチャンスがつくれるとのこと。別符選手の攻撃力と鈴木選手の組み立てる力がうまくマッチして、最高のペアになっていると分析します。
 当面の目標については、「団体では、2人を中心に周りの選手たちとも力を合わせ、県の中学総体で3連覇、そして、全国大会へ出場したいですね。また、個人戦でも全国優勝を目指して頑張ってほしい」と期待を寄せます。
 信念は『良きプレーヤーであるために、良き生徒であれ』ということ。個性豊かな部員たちに対して「学校生活がしっかりできてこそのテニス」と指導します。また、保護者のバックアップにも感謝の気持ちを忘れないようにしようと呼びかけます。

Profile

野木町立野木中学校男子ソフトテニス部(野木町)

3年生6人、2年生8人に、今年は4人の新1年生が加わりました。水曜日以外の週4日間の毎日放課後のほか、土曜日か日曜日に練習に取り組んでいます。みんな元気で明るく、まとまりがいいのが部の特長です。

野木町立野木中学校男子ソフトテニス部(野木町)紹介動画
 
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