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ランバイクは、ペダルのない自転車で地面を蹴って走る、主に未就学児を対象にしたスポーツです。宇都宮市のチーム「HERAT KIDS(ハートキッズ)」は、ランバイクを親子で楽しむために結成され、代々の保護者に引き継がれてきました。各種大会で優秀な成績を収める子どもたちもたくさんいます。練習日には元気な声が響きます。

(企画・制作 下野新聞社ビジネス局)
保護者が代々運営を引き継ぐ
広場に設けられたコースを、小さな子どもたちが勢いよく走り抜けていきます。とてもペダルがないとは思えないスピードです。「足は速くなりますし、バランス感覚もよくなります。幼児のうちから身体能力を上げるには、一番のスポーツかなと思います」と、HERAT KIDSの代表を務める鈴木 遥(すずき・はるか)さん(39)はランバイクの魅力を語ります。
基本的には2~6歳くらいまでを対象にした競技で、大会も数多く開催されています。「単に走るというだけでなく、勝つための戦略を考えなければなりません。この年齢層の子どもにとって、これだけ頭を使うスポーツは珍しいのではないでしょうか」とも話します。
当然のことながら、子どもたちはだんだん大きくなり、チームを〝卒業〟していきます。同時に保護者も離れ、チームとしての活動も終わってしまうことが多いといいます。そんな中、HERAT KIDSは、栃木県内のランバイク人口を増やすために、その時々の保護者が運営を引き継ぎながら存続に努めてきました。鈴木さんは5代目の代表になります。

全国的な大会で優秀な成績収める
鈴木さんの息子で、チームキャプテンの鈴木 太河(すずき・たいが)さん(7)=小学1年生=は、わずか2歳の時に「全日本ランバイク選手権」でチャンピオンになった経験を持っています。その他の大会でも数々の優秀な成績を残しています。「お母さんに勧められて始めました。転んだ時などは足も気持ちも痛くなるけど、優勝した時はとてもうれしい。将来はBMXの選手になりたい」と夢を話します。
亀野 仁(かめの・じん)さん(5)=幼稚園年中=も、2歳の時に「ストライダーエンジョイカップ」で優勝しました。「お兄ちゃんがやっているのを見てやりたくなりました。練習は大変なこともあるけど、速くなれるのが楽しい。サッカーにも役に立っていると思います」と楽しそうです。
武井 光桜(たけい・こお)さん(3)=保育園年少=は、今年の「全日本ランバイク選手権」で5位に輝きました。「2歳から始めました。乗るのはとても楽しい。これからも続けていきたい」と話します。

練習場所の確保に協力を
指導にあたって鈴木さんは「まずは楽しみながら親子の絆を結んでもらうことから始めています。基本は私が教えますが、あとは個性に合わせてそれぞれです。大きな子が小さな子の面倒を見ることも多いですね」
練習日は月に1、2回、日曜日に設けています。楽しく続けられるよう、夏祭りやハロウィンなど季節に合わせたイベントなども考えているそうです。「加入は随時、受け付けていますので、ぜひご一緒にどうぞ」と鈴木さんは呼びかけています。
現在、最も頭を悩ませているのが練習場所の確保です。空き地はあっても大会を想定したコースをつくるには狭かったり、管理上の制約があったりして難しい場合が多いとのこと。「駐車場など、ある程度の広さがあって、業務が休みの日曜日に使わせていただける企業さんなどがあれば、ぜひ協力してほしい」と訴えています。

Profile
HERAT KIDS(ハートキッズ)
2012年に結成され、宇都宮市を拠点に活動しています。現在、会員は同市のほか鹿沼市や上三川町などから、16家族35人が参加しています。ランバイクのレーシングチームとして継続しているのは、県内で唯一とのことです。
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