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 小山市の剣道場「練兵館」に通う生徒が2019年12月の「全国道場少年選手権大会」小学生男子の部と女子の部で優勝しました。同一道場での男女同時優勝は大会史上初めての快挙。今は中学生となった選手たちは「中学生の大会でもいい成績を残したい」と稽古に励んでいます。

2019年12月の「全国道場少年選手権大会」小学生女子の部で優勝した福地 史佳(ふみか)さん(当時6年生)と小学生男子の部で優勝した大河原 靖太(せいた)さん(当時5年生)

(企画・制作 下野新聞社営業局)

家族に支えられて剣道に打ち込む

 ある土曜日の夕方、練兵館の道場内には鋭い気合が響き渡っていました。小学校低学年から中学生まで、40人ほどが真剣に稽古に励んでいます。練兵館は50年近い歴史の中で、1000人以上の門下生を送り出してきました。子どもから大人まで幅広い年齢層が所属していますが、現在は新型コロナウイルス感染症対策として、密を避けるため、小学生と中学生の稽古に絞り込んでいます。
 19年の全国大会の小学生の部では、7月に開催された団体戦で準優勝に輝いたのに続き、12月の個人戦で大河原 靖太(せいた)さん(12)が男子で優勝、福地 史佳(ふみか)さん(13)が女子で優勝しました。

2019年7月の「全国道場少年剣道大会」の小学生団体の部で準優勝をしたメンバー。左から大河原さん、立木 伶(れい)さん、福地さん、藤田 悠叶(はやと)さん

 大河原さんは父母、姉妹と、家族5人で剣道に親しむ「剣道一家」です。大河原さん自身も自然な流れで、幼稚園の年中から始めました。優勝の時は小学5年生でした。「稽古をたくさん積んで、その結果、勝てると本当にうれしい」と剣道の魅力を語ります。優勝した時は「稽古を頑張ってきたので、自分を信じてやれました」と振り返ります。
 福地さんは、母親が剣道をやっている姿を見て、やってみたいと思ったとのこと。小学2年生の時でした。優勝時は小学5年生。「びっくりしたというのが最初の感想でした。その後だんだんに実感がわいてきました」と笑顔を見せます。「続けていく中では苦しいこともありますが、稽古の成果が出ると、とてもやりがいを感じます」

名物行事の合宿は人間形成の場に

 小山市の練兵館は白石 正範館長の父、白石 聰前館長が1975年に現在地に開場しました。斎藤 弥九郎が東京・九段下(現・靖国神社内)に開いていた練兵館の流れをくむ道場です。

マスクを着用し真剣に稽古に励む門下生たち

 白石館長は開設以来、父とともにずっと道場の運営にあたってきました。8段範士の資格を持つ実力者でもあります。「勝負に勝つことも大切ですが、その前に『いい人間を育てよう』という気持ちで指導にあたってきました」と話します。
 道場に通う小学生たちが、2泊3日、道場で寝食を共にする合宿は、練兵館の名物行事になっています。「ここでは剣道の技術はもちろんですが、礼儀、作法など人間形成をしっかり行うことを心掛けています」と白石館長。今後も「正しい剣道」を実践してくれる子どもたちが育つ環境を整えたいと強調します。

あきらめなければ目標達成できる

 大河原さんと福地さんは、小学校時代は別々の学校でしたが、中学生になった今、同じ部活の剣道部で活躍しています。学校の部活、練兵館での稽古と、〝剣道漬け〟の毎日ですが、お互いにリスペクトする気持ちを持って、切磋琢磨しています。コロナ禍で不透明なところはあるものの、全中の大会で優秀な成績を残すことを目標に掲げています。
 後に続く後輩たちには、「あきらめずに稽古をすれば、必ず目標は達成できる」と大河原さん。福地さんは「剣道を通して礼儀やあいさつなどの大切さを学び、友人たちとの絆も生まれました。途中で投げ出さずに頑張ってほしい」と激励の言葉を贈っています。

 

Profile 

練兵館(小山市)

練兵館は1975年の開場以来、数多くの門下生を送り出してきました。各種大会でも輝かしい成績を残しています。本来は子どもたちから大人までが参加して稽古に取り組んでいますが、現在はコロナ禍のため、小中学生に限定。約40人が通っています。韓国や台湾との道場間の交流活動も行っており、再開を心待ちにしています。

※新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。(写真撮影の時のみマスクを外してもらいました)

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