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女子中学生の硬式野球チーム「エイジェックユース」は、昨年7月に神奈川県で行われた「第11回全国女子中学生硬式野球選手権大会」で優勝を飾りました。練習時間の制約も多い中、チームワークで獲得した日本一です。新チームとなった今、2連覇に向けて練習を重ねます。
(企画・制作 下野新聞社ビジネス局)
中学女子硬式野球県内唯一のチーム
春の日差しが暖かい「小山ベースボールビレッジ」で、ユニホーム姿もりりしい女子中学生の元気な掛け声が飛び交います。「練習の時からしっかりやらないと試合に出るよ!」。小林 茂生(こばやし・しげお)監督(56)によるシートノックにも力が入ります。エイジェックユースの練習の一コマです。
最近は高校や大学、社会人などでの女子硬式野球部が多くなってきたことから、中学生女子にもプレーを希望する選手が増えてきました。それでも女子中学生だけで編成するチームはまだ珍しく、県内では小山市に活動拠点を置くエイジェックユースだけです。
このため、同チームには、硬式野球を目指す女子中学生が、県内各地から入部してきます。茨城県など近県から通ってくるメンバーも珍しくありません。エイジェックユースとしての練習は土曜日と日曜日のみのため、普段は各々が自身の学校の部活動で、他の競技などに取り組んでいます。
高校に進んでも硬式野球を続ける
堀之内 那月(ほりのうち・なつ)さん(15)は昨年の大会で4番を任され、特に決勝戦では満塁の場面で長打を打つなど活躍しました。「始めから優勝という目標を立てていたので、とてもうれしかったです」と振り返ります。みんなが同じ方向を向いて試合に臨むことができた、とチームワークの勝利だったことを明かします。
野球を始めたのは5歳の頃。6歳上の兄がリトルリーグでプレーしており、その姿を「かっこいい」と思ったからだそうです。出身は茨城県土浦市。地元には中学生女子の硬式野球チームがなく、エイジェックユースを選びました。「体験会に参加して、とても雰囲気のいいチームだと思いました」とも話します。
「一致団結して勝利にこだわるところが野球の魅力」という堀之内さん。この春からは宮城県仙台市の高校に進み、硬式野球を続けます。将来は「女子日本代表に選ばれて活躍するような選手になりたいです」と決意を語ります。後輩たちには「ぜひとも2連覇してほしい」と激励の言葉を贈ります。
どんなプレーにも全力を尽くす
多田出 美瑛奈(ただいで・みえな)さん(14)=宇都宮市立古里中学校3年生=は、当時二年生ながらキャッチャーとして出場しました。優勝した時のチームついて「みんなずっと声が出ていて、点を取られてもすぐに取り返すことができ、とても盛り上がっていました」とその雰囲気を話します。
野球を始めたのは小学1年生の時で、学童野球をやっていた3歳上の兄の影響だったといいます。野球の魅力については「全員がひとつのプレーに集中して、同じ方向を向いて戦えるところ」と語ります。
新しいチームではキャプテンを務めることになりました。「まずは自分が動いて、背中で引っ張っていけるような存在になりたいです」と決意を披露します。そのためには誰よりも声を出し、どんなプレーにも気を抜かず全力でぶつかりたいと、改めて気を引き締めています。
今年の目標は「もちろん2連覇ですが、まずは目の前にある試合をしっかりと全員で戦い抜きたい」と力を込めます。堀之内さんと同様に将来は「女子の日本代表選手に選ばれたい」と夢を描きます。
練習では常に実戦を意識して
監督に就任して2年になる小林監督は「エイジェックユース創部7年目で、念願の全国制覇を成し遂げることができました。選手たちには本当に感謝しています。みんな普段以上の力を発揮してくれたと思います」と優勝の喜びにあふれます。
指導にあたっては「どんなスポーツも一緒だと思いますが、まずは楽しむことを一番の目標に掲げています。その上で、単にふざけることとは違う、ということもしっかり伝えているつもりです」と、その方針を語ります。いろいろな場面で全国制覇を支えてくれた保護者には、心から感謝しているといいます。選手、保護者、指導者が一体となってこそ実現できたと振り返ります。
今年の目標は当然、再度の日本一です。「新チームの選手たちも、2連覇したいという思いに燃えています。時間が限られていますので、常に実戦を意識して練習しています。苦しいこともあると思いますが、きつい練習で涙を流して、最後はうれし涙を流そう、と訴えています」と目指すところを語ります。
競技人口が増えつつある女子硬式野球ですが、中学女子の場合、まだ十分とは言えません。「一緒に楽しむ仲間を募集中です。ぜひ見学に来てほしい」と呼びかけています。
Profile
エイジェックユース(小山市)
株式会社エイジェックスポーツマネジメントが運営する女子中学生硬式野球クラブ。旧小山市立梁小学校の校庭、校舎を再利用した「小山ベースボールビレッジ」で練習に励んでいます。新チームには約20人のメンバーが所属しています。
栃木県民共済は県民読者の皆さまをこれからもサポートして参ります。
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