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県立小山南高校ウエイトリフティング部の塚田直人さん(18)は、昨年の全国高校選抜、インターハイ、いちご一会とちぎ国体で優勝し、3冠を獲得しました。「目標が達成できてうれしい」と笑顔の塚田さん。コロナ禍という厳しい環境の中で勝ち取った栄冠を、仲間たちとともに喜び合っています。
(企画・制作 下野新聞社営業局)

練習を重ねれば結果もついてくる
「高校生最後の年に3冠を取ることを目標に、トレーニングを頑張ってきました。部の先輩の山根大地さんが3冠を達成していたので、自分もそれに続きたいと思っていました。誰でも簡単にできることではないので、とてもうれしいです」と塚田さんは振り返ります。入学した年は、コロナ禍ですぐに休校となり、苦しい競技生活のスタートでした。それだけに喜びもひとしおです。
塚田選手がウエイトリフティングを始めたのは、中学1年生の秋ごろ。母親の勧めもあって、小中学生対象の民間クラブ「栃木Enjoyリフターズ」の練習を見に行き、加入を決めたそうです。「最初は挙げられなかった重い重量が、練習を積み重ねるうちに挙げられるようになります。その達成感が魅力ですね」。また、一番重い102キロ超級なので、見ている人にも迫力が伝わって楽しんでもらえるのではないか、とも話します。
今後は大学に進んで競技を続けていくそうです。「全国から集まってくる選手から技術を学んで、さらに強くなりたい。全日本や国際大会で活躍できる選手になりたいと思います」と決意を固めています。

モチベーションを切らさずに努力
部の顧問を務めて12年になる青木延明教諭も、ウエイトリフティングの選手でした。県立小山高校から日本大学、社会人と競技を続け、特に高校時代には高校選抜、インターハイの2冠に輝いた実績を持っています。塚田さんとは階級も同じです。「私の場合、国体での優勝は叶いませんでしたが、指導した選手が自分を超えていく姿を見ると、本当にうれしいですね」と、塚田さんの健闘をたたえます。
指導にあたっては、一人ひとりがのびのびとやれるよう心掛けているとのこと。部員たちが自らできるような環境づくりに取り組んでいます。「特に塚田君たちの学年は、コロナ禍で登校できず、バーベルに触ることもできない時期が続きました。筋力を落とさないように自主的にトレーニングし、メンタル面も含め、モチベーションを保っていくのは大変だったと思います。みんな気持ちを途切れさせず、よくやってくれました」

優勝を目指して 頑張りに期待
塚田さんは「青木先生にはしっかりと指導してもらい、ついていけば大丈夫、という安心感がありました」と話します。また、合宿のサポートや毎日の洗濯などで、支えてくれた家族への感謝も忘れません。「3冠を取ったことで少しは恩返しができたかなと思います」と笑顔を見せます。後輩たちには「みんな真面目にトレーニングに取り組んでいるので、しっかりやってくれるのでないでしょうか」と期待を寄せています。
練習場所や各種の機器類など部活動の環境が整っているのが同部の強みです。ただ、部員数は決して多くはありません。青木教諭は「ウエイトリフティングは積み重ねが重要な競技です。その意味では、運・不運にはあまり左右されません。頑張ればその分、結果につながるところが魅力です」といいます。「高校生から競技を始める生徒がほとんどで、スタート時点では皆同じです。新入生にぜひ加わってほしい」と呼び掛けています。

Profile
小山南高校ウエイトリフティング部(小山市)
1979年の開校と同時に創部しました。塚田選手の6年先輩にあたる山根大地さんも3冠を成し遂げるなど、伝統と実績を誇る部です。引退した3年生を含め部員は現在9人。4月入学の新入部員を募っています。
※新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。
(写真撮影の時のみマスクを外してもらいました)
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