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 作新学院体操競技部は、インターハイの男子団体総合で5年連続で表彰台に上り続けている国内でも屈指の強豪校です。直近3年間は連続で全国3位に輝いています。今年は今一歩届かない悲願の日本一に向けて、部員一丸となって厳しい練習が続きます。

昨年のインターハイ体操男子団体総合で3位に輝いた際の団体メンバー。左から佐々木 寛人さん、長田 旬平さん
昨年のインターハイ体操男子団体総合で3位に輝いた際の団体メンバー。左から佐々木 寛人さん、長田 旬平さん

(企画・制作 下野新聞社ビジネス局)

課題と向き合い技術を磨く日々

 体操競技の各種機材が整った作新学院の総合体育館では、放課後、集まった部員たちが、6種目の練習に取り組んでいます。高校生男子に加え、女子や小学部・中等部の選手の姿も混じっています。仲間たちが良い演技をした時には、大きな拍手も挙がります。時々は顧問で同校の保健体育の教師でもある前田 光弘(まえだ・みつひろ)教諭(59)のアドバイスの声がかかりますが、多くの時間は黙々と自らの課題と向き合い、技術向上に努めています。
 高校生男子はインターハイでの活躍のほか、昨年滋賀県で開かれた国民スポーツ大会では、体操少年男子に同校の単独チームとして出場。団体総合で見事3位に輝き、本県へ2年ぶりの表彰台をもたらしています。練習場の壁にはそうした足跡を掲げた表彰状などが並び、強豪校としての存在感を示しています。
 部のスローガンにはこれまで続けてきた好記録を途絶えさせないとの決意を込めて、「想いをつなげ」を掲げています。部員たちは、個々の力を結集し、さらに高い表彰台を目指します。

教諭(左)は、作新学院の指導にあたり38年目
教諭(左)は、作新学院の指導にあたり38年目

チーム一丸で勝ち取った勝利

 昨年のインターハイのメンバーだった佐々木 寛斗(ささき・ひろと)さん(18)=3年生=は、3位入賞について「厳しい状況でしたが、チーム一致団結して3位が取れてホッとしました」と振り返ります。
 今年3月、右のアキレス腱断裂という大けがに見舞われました。「切った当初は何も考えらえず、不安でいっぱいになりました。リハビリを重ねるうちに徐々に復活でき、期待の言葉ももらったので、今年のインターハイ向けて頑張ろうと思っています」と力強く語ります。
 体操を始めたのは大田原に住んでいた幼稚園の頃。先生に褒められたのがきっかけだったそうです。「技術だけでなく技の美しさを見てもらえるのが体操の魅力」と話す佐々木さん。気心の知れた部員同士、苦手な部分や得意な部分を指摘し合いながら楽しく練習ができている、と仲間たちの支援に感謝します。
 今後の目標はまずは、インターハイで表彰台に上ること。その上で、将来はNHK杯など大きな大会で美しい演技が見せられる選手になりたいと決意を込めました。

練習から試合を想定して取り組む

 1年生でインターハイに出場した長田 旬平(ながた・しゅんぺい)さん(16)=2年生=は大阪の出身です。「体を動かすことが大好きで、小学1年生の頃から体操を始めました」ときっかけを話します。数多くの実積がある作新学院にあこがれて入部したとのことです。
 今年3月の全国高校選抜スポーツでは種目別床運動で準優勝。インターハイの県予選では全種目1位という成績を残しました。「練習から試合をイメージして、ミスが出ないように取り組み、その成果が出せました」と笑顔を見せます。
 「新しい技ができた時が一番楽しい」と長田さん。他の仲間たちと寮生活を送っていますが、「仲がとても良い。それでも、だめな時は叱ってくれるなど、上級生・下級生の関係はきちんとあります」。部の雰囲気の良さも強さを支えています。
 インターハイで3位以内に入ること。また、個人的には床運動で金メダルを取ることを直近の目標においています。その上で将来的には「オリンピックで活躍する選手になりたい」ときっぱりと語りました。

全国各地から集まっている選手たちは全員が高いスキルを持ち、鍛え抜かれた体と精神力で質の高い練習に励みます
全国各地から集まっている選手たちは全員が高いスキルを持ち、鍛え抜かれた体と精神力で質の高い練習に励みます

選手一人ひとりの成長がうれしい

 指導にあたる前田教諭も元体操選手で、作新学院体操競技部の出身です。部員について「体操留学という形で県外から来ている生徒たちが多く、それぞれ目標に向かって一生懸命に取り組んでいます」と頑張りを評価します。厳しい状況の中、5年続けて2位・3位の好成績を続けていることにも賞賛の声を惜しみません。
 その努力を結実させるためにも、今年のインターハイこそは、悲願の団体初優勝を目標に掲げます。「長田選手は予選で個人優勝という結果を残していますし、佐々木選手もけがが順調に回復しているので活躍できるのではないかと思います」と期待を込めて語ります。
 体操の魅力について「人にはできないことができた時の喜び・達成感が大きい。また、それをみんなの前で披露するというところが、ほかの競技とは違うところです」。積み重ねてきたことを観客の前でいかに発揮できるか、そこが難しくもあり、楽しい、と分析します。
 指導に当たっては技術的な面もさることながら、精神面でのカバーを心がけているとのことです。「部員たちが試合ごとに成長していくのがよく分かります」。その姿を見られるの一番うれしいと強調しました。

Profile

作新学院体操競技部(宇都宮市)

現在、高校男子は14人が所属しています。強豪校の作新学院にあこがれて入部してくる県外出身者が多くを占めています。古里を離れ、寮で共同生活を送りながら練習に励みます。練習は放課後、午後9時近くまで続きます。

作新学院体操競技部(宇都宮市)紹介動画
 
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