[PR]栃木県民共済

 上三川フェンシングクラブに所属する菊池 徹平(きくち・てっぺい)さん(16)は、昨年2021年7月、中学3年生の時に、第7回全国中学生フェンシング大会の個人エペで優勝しました。「多くの人に支えられた」と語る菊池さん。高校生となり、インターハイや世界大会での活躍を目指しさらに練習に励みます。

昨年7月の第7回全国中学生フェンシング大会の個人エペで優勝を飾った菊池 徹平さん

(企画・制作 下野新聞社営業局)

自ら考えることが強くなる基本

 上三川フェンシングクラブは、相場 平光(あいば・ひらみつ)代表が15年ほど前に立ち上げた旧宇都宮フェンシングクラブと、上三川町を中心に活動していた旧上三川フェンシングクラブが、昨年4月に統合して誕生しました。県内の子どもたちばかりでなく、強豪チームとの評価を伝え聞き、全国各地から上を目指す選手たちが集まるようになりました。
 相場代表は県立宇都宮商業高校時代に、関東大会団体優勝、個人3位などのほか多数の大会で上位に入った経験があります。「冷やかしで見に行った練習で先輩につかまってしまって。最初のころは何のためにやっているのか、自分でも全然分からない状態でしたね」と苦笑いします。それが徐々に力をつけて勝てるようになってくると、面白さが分かってきたと言います。
 「フェンシングはメンタル面の強さが必要とされる競技です。守るだけでは絶対に勝てませんから取りにいく。しかし、取りにいけば負けるかもしれない。その恐怖心を乗り越えなければなりません」。クラブでは基礎を主体にした練習に取り組んでいるとのこと。「強くなる選手は自ら考え変化していきます」と自主性を尊重しています。

平日は宇都宮中央高校で、土日はエペの指導を相場代表(左)から受けています

成長できたのは多くの人のおかげ

 菊池選手は県立宇都宮中央女子高校でフェンシングの選手だった母親の由香利(ゆかり)さんの勧めで、小学2年生でフェンシングを始めました。「小学校6年生の時、勝てると思っていた大会で負けてしまって。その悔しさが大きなばねになりました」と振り返ります。全身が有効面となるエペを選んだのは、裏の裏を読み合う駆け引きに魅せられたからだと言います。由香利さんのアドバイスもあり、持ち手の長い分だけ力が必要になる「フレンチ」の剣に替えてから、急速に成績を伸ばし、昨年の優勝につながりました。
 今年4月、由香利さんの母校で、男女共学校として再スタートした県立宇都宮中央高校に入学。同月、アラブ首長国連邦で行われた世界大会で男子エペ個人のカデ(17歳以下)に出場する機会も得ました。「フェンシングを通していろいろな人と交流することができ、貴重な経験ができました。昨年、全国優勝したことで相場コーチに恩返しができたことが一番うれしかった」と話します。
 高校生となった今、「インターハイでも活躍したい。また、カデの大会、20歳以下のジュニアの大会でいい成績を残して世界大会に出場したい」と目標を語ります。由香利さんは「たくさんの人と出会って大きく成長したと思います。相場コーチには感謝です」と目を細めます。

伊藤 大輝さん(後列右端)が指導する「初心者クラス」。初心者からの参加も可能で、フェンシングの楽しさを体験できます

〝楽しむ〟ことを第一にクラブ運営

 ナショナルチームや大学でのコーチも務める相場代表ですが、「勢い込んで〝さあ、やるぞ!〟というよりは、クラブ全体で楽しくやることを心掛けています」と話します。日本チームがオリンピックで活躍したこともあり、フェンシングの認知度が上がってきたことを喜びます。相場代表とともにクラブを率いる伊藤 大輝(いとう・ひろき)さんは、木曜日の夜に子どもたちを指導しています。「道具なしでも体験できるので、ぜひ一度見学に来てください」と呼び掛けます。

Profile 

上三川フェンシングクラブ(上三川町)

相場代表が指導していた旧宇都宮フェンシングクラブと、上三川町を拠点に活動していた旧上三川フェンシングクラブが統合して現在のクラブとなりました。小学生、中学生を中心に約20人が所属し、上三川体育センターで木曜日夜は初心者クラスと土・日曜日の競技志向に分かれて練習を行っています。

※新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。(写真撮影の時のみマスクを外してもらいました)

 栃木県内で活躍されている方々を紙面を通して紹介させていただきます。
 栃木県民共済は県民読者の皆さまをこれからもサポートして参ります。