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 作新学院高校男子体操競技部は、今年の3つの全国大会でいずれも団体で準優勝を果たしました。中でも主将の谷田雅治(たにだ・まさはる)さん(17)=3年生=は、個人でも全国高校選抜、インターハイ、全日本ジュニア選手権で優勝し、3冠を達成しました。好成績を糧に部員たちはさらに上を目指します。
                     (企画・制作 下野新聞社営業局)

全国高校総体(インターハイ)で栃木県勢初となる団体銀メダルに輝いた作新学院の団体メンバー。 左から谷田雅治(たにだ・まさはる)さん、小野凉城(おの・りょうき)さん、杉山諒将(すぎやま・りょうすけ)さん、川口雄飛(かわぐち・ゆうひ)さん
全国高校総体(インターハイ)で栃木県勢初となる団体銀メダルに輝いた作新学院の団体メンバー。 左から谷田雅治(たにだ・まさはる)さん、小野凉城(おの・りょうき)さん、杉山諒将(すぎやま・りょうすけ)さん、川口雄飛(かわぐち・ゆうひ)さん

仲間の絆を証明 今後も奮闘を誓う

 同部が団体準優勝に輝いたのは、インターハイ、体操全日本ジュニア選手権、いちご一会とちぎ国体です。主将の谷田さんは「いずれも優勝を目指していたので2位は残念でしたが、そこから得たものも大きかったので今後に生かしたい」と振り返ります。特に印象に残っている試合としてはインターハイを挙げました。「団体としてみんながいいタスキをつなぐことができて、その後の大会の好成績に結びつきました」と話します。1年生の時からずっと一緒に戦ってきた仲間たちの絆の強さをたたえます。
 個人で素晴らしい成績が残せたことについては「3冠は素直にうれしい」と語りながらも「内容的に圧倒的な差をつけて優勝できる力を身につけたい」とさらに高い目標を掲げます。今後は大学に進んで競技を続け、世界選手権やオリンピックを目指すとのこと。「今はオールラウンドプレーヤーですが、得意種目をつくって、種目別でも活躍できる選手になりたいです」と決意を語ります。

全国から集まる生徒を寮で公私ともに支える谷田監督(左から2人目)
全国から集まる生徒を寮で公私ともに支える谷田監督(左から2人目)

親子二人三脚で体操に取り組む

 部を指導する谷田治樹(たにだ・はるき)監督は、谷田選手の父親でもあります。今年の3つの団体準優勝を受けて、高校体操界に新しい風を吹き込めたことを評価するとともに、「勝てる要素もあったので、やり切った思い半分、悔しさ半分といったところでしょうか」と振り返ります。
 体操が盛んな福井県の出身で、これまで3度関わった国体には、特に強い思い入れがあります。最初は2000年に富山県の選手として、2回目は18年の故郷の福井国体で成年男子の監督として、そして今年は妻の実家がある栃木県で少年男子を率いて参加しました。「体操人生のターニングポイントに国体があり、その時々でやれることはやってきたつもり。充実感はありますね」と話します。
 息子の谷田選手のほか、妻も体操選手の経験がある文字通りの体操一家です。家族で福井県から宇都宮市へ引っ越してきて、富屋特別支援学校で教べんを執りながら部の指導にあたってきました。谷田選手に関しては「ナショナルチームの特別強化選手であり、日本のためにも伸ばさなければならない選手です。高校でやれることはやったと思っています。他の選手も含め、今後は大学での活躍を応援する側に回りたい」と期待を込めます。

自分自身の課題に向き合いながら、技の習熟度を上げています
自分自身の課題に向き合いながら、技の習熟度を上げています

優勝を目指して 頑張りに期待

 高校での競技活動の中で、「親子という関係は気にならなくなった」と精神面での成長を語る谷田選手。体操の魅力を「一人ひとりの個性で見せ方が違ってくる競技」と語ります。後輩たちには「自分たちの代で〝強い作新〟が見せられたと思うので、これからはさらにレベルアップを図って、〝優勝できる作新〟を実現してほしい」とエールを送ります。
 谷田監督は、体操は自己表現の最たる競技と強調します。「自分なりに体操にどう向き合い、発展させていくか。特に高校生は身体的にもメンタル面でも一番大きく変わる時期です。そこに関われる面白さとともに責任も感じます」。選手としてだけでなく、まだマイナースポーツとの印象が否めない体操を盛り上げる仲間をつくりたいと話します。

 

 

 

Profile

作新学院高校男子体操競技部(宇都宮市)

現在、部員は14人が所属しています。強豪の作新学院高校で指導を受けて強くなることを目指して、部員たちは全国各地から集まってきています。寮生活を送りながら練習や競技に取り組んでいます。

作新学院高校男子体操競技部 紹介動画
 
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